プットの売り
4.プットの売り
今後の相場の値上がりを予想
例)権利行使価格14,000円のプット・オプション(権利行使価格で売る権利)をプレミアム(オプション料)100円を受け取り、1枚売り 建てる場合
取引の流れ
1. プレミアムを受取り、プット・オプションを売建てる
オプションを売り建てる場合、受け取る金額はプレミアムの価格を1,000倍した金額となります。
プレミアム=100円×1枚×1,000倍=100,000円
また、コール・オプションを売るためには予想が外れた場合の損失に備え所定の証拠金を預ける必要があります。
2. 予想通りSQ値が権利行使価格より高い(例 14,500円)場合
14,000円で売る権利は行使されないため、
利益=受け取ったプレミアム=100,000円
→100,000円の利益となります(手数料は考慮しておりません)。
損益分岐点
損益分岐点=権利行使価格-受取プレミアムとなります。
上記取引例では、
損益分岐点=14,000円-100円=13,900円
→SQ値が13,900円を下回っていれば損失 、13,900円を上回っていれば利益となります(手数料は考慮しておりません)。
プレミアムを売買する
相場の状況に応じてプレミアム(オプション料)自身も変動します。
プレミアムが下落した場合は、満期(SQ)を待たずに買い戻すことによって利益を得ることも出来ます。
例)権利行使価格14,000円のプット・オプションが80円に下落した時点で買い戻した場合
損益=(100円-80円)×1枚×1,000倍=20,000円
→20,000円の利益となります(手数料は考慮しておりません)。
予想が外れた場合の損失
予想に反して相場が下落し、SQ値が損益分岐点を下回ってしまった場合損失となります。
例)SQ値が13,500円の時、権利を履行することで、
損益=(13,500円-14,000円)×1枚×1,000倍+受取プレミアム
=-500,000円+100,000円=-400,000円
→400,000円の損失となります(手数料は考慮しておりません)。
すなわち、相場が下落すればするほど損失が拡大することになります。
権利行使者が14,000円で売ることになるため、日経平均株価を14,000円で買わなければならずSQ値13,500円で売ることになります。