社長メッセージ

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対面取引はオワコンか?

対面取引はオワコンか?

「対面取引はオワコンである」という声をインターネットが普及してから良く耳にします。スマホの普及、そしてコロナ禍でその声は更に大きくなっていきました。現在では高齢者ですら大半がスマホを所持しています。そう言われるのはある意味当たり前であり、正直、当社でも「対面取引の未来は明るい!」と言える社員は一部かも知れません。

明るい未来とは?それを人数ベースで考えるとしたら、対面取引の未来は暗いと思います。ネットを活用する人数の方が圧倒的に増えるのは明らかで、あらゆる分野でネットはメジャーになり、あらゆる部門で対面取引はマイナーになっていくでしょう。これは避けられない未来だと思います。しかし、人数ベースで対面取引がマイナーになったからといって、対面取引の未来が暗いというのは早計だと思っています。私はむしろインターネットが当たり前になる時代だからこそ、過去よりボリュームは減りますが、その対極にある対面取引が光り輝くと思っています。

そもそも対面取引の魅力とは?そして、対面取引に出来て、ネットに出来ないものは何か?その2つの問いに答えるとすれば「お客様と営業員との深い人間関係をベースにした総合的なサービスを提供する事」だと思います。我々の場合、総合的な金融サービスとなります。この深い人間関係をベースにしたという部分がネットには代替できない物であり、対面取引の生命線となると思います。当然、ネットに対して対面取引というものは目に見えるコストは割高です。そのコストを支払っても対面取引を続けたいというお客様は大多数ではないでしょう。しかし、お客様がゼロになる事はないと私は思っています。何故なら、音楽がサブスク化してもライブがなくならないように、世界のあらゆる場所を映像で見る事が出来ても旅行がなくならないように、VRゲームが出来てもテーマパークがなくならないように、人間というものはある程度リアルを求めるものだからです。人間が人間である限り対面取引は無くならないと思います。そしてその鍵は「お客様と営業員の深い関係性」です。同時にそれを構築できる営業員です。

対面の強み、深い人間関係をベースに出来る対面取引とは?答えを言ってしまえば、「単価の高いビジネス」です。もっと分かりやすく言えば「富裕層ビジネス」であると思います。単価の低いビジネスは薄利多売になりがちです。そして一つ一つのサービスや製品の利益額も低く、営業員の時間を割く事は困難です。逆に単価の高い富裕層ビジネスは1人1人のお客様に時間を割く事は可能です。人間関係を構築できる余地は大きいという事。つまり、結論を言えば、富裕層ビジネスのみが対面取引として生き残ることが出来る。ことだと思います。