初めて口座を開設していただいたときのことは、今でも一番の思い出です。お客さまは過去の経験から資産運用に不安を抱えており、最初は任せる気持ちがないと仰っていました。それでも何度も訪問し、何気ない会話を重ねていく中で飲食店を経営されていることを知り、実際にお店に伺いました。そのときにとても喜んでいただき、最終的に口座を開設してくださったのです。信頼関係はこうした小さな積み重ねによって築かれるのだと実感しました。

営業活動の中では、自分の未熟さを痛感した場面もあります。お客さま宅にお線香を持参した際、正しいマナーを理解しておらず、結果的に失礼な行動をしてしまいました。厳しくご指摘をいただき、営業の仕事は知識や提案力だけでなく、所作や作法といった基本的な礼儀も大切にしなければならないことを学びました。この経験をきっかけに、一からマナーを学び直し、営業としての姿勢を磨く意識が高まりました。

証券会社と聞くと上下関係が厳しいイメージを持っていましたが、実際の職場は和やかでフレンドリーな雰囲気です。入社当初は知識もなく不安でしたが、先輩方が丁寧に教えてくださり安心して働けました。また、お客さまから「あなたが担当だから取引が楽しい」と言っていただいたとき、この仕事を選んでよかったと心から思いました。資産の増加を喜んでいただけるのはもちろんですが、信頼を築き、人とのつながりを実感できることこそが営業職の大きなやりがいだと感じています。